がまだせ島原編を終えるにあたり 7話をもって「がまだせ島原編」を終わりにいたします。まずは、取材に当たってお話を聞かせていただいた方、ご返答メールを頂いた方、写真を撮らせていただいた方に御礼申し上げます。もちろん、読んでいただいた皆様にも。 今回、書かせていただいたお料理、食材、お菓子の他にも、まだまだ、島原半島の食べものには書きたいものがあります。多比良ガネ(蟹)、オコゼ、湯せんぺい、チェリー豆、ワカメパン、寒ざらし・・・・。ひとまず、今回はこれまでで連載を終えますが、またの機会に島原編第二段が書ければと思っております。 また、連載を読んでいただいた皆様からメールやBBSへの書き込みを多数頂き、感謝しております。一番多かったのは「饅頭地獄にはまってみたい」と言うものでしたが(笑)、なかにはこんなのもありました。今は島原を離れておられますが、やはり子供の頃、島原で育った叔父からのメールにあった一文です。 「戦後「とら巻」を1本まるかじりした時の感激、忘れられませんね。」 それぞれの食べ物にはそれぞれの人の思い入れが込められていることを改めて知りました。 さて、「島原街道を行く(松尾卓次著、葦書房刊)」という本を読んでいたら、かの漂泊の歌人、種田山頭火もかつて島原半島を訪れていたことを知りました。そして島原半島について 「よい山よい海よい人十分十分」 と書いておられるそうです。今回の連載で7話に分けて色々と島原半島について書いてきましたが、結局は山頭火のこの13文字が全てを表している様な気がしました。これからも島原半島が「よい山よい海よい人十分十分」で有り続ける事を祈ります。 平成13年9月9日 久留米にて Carlos |