「チャンポン」辞書調査結果(年代順) 1.冨山房新訂大言海(昭和31年、(昭和7年版の復刻版))  @ 彼ト此ト交互ニ混ズルコト。  A 互ニ打込ムコト。(鉦ト鼓ナドヲ) 2.博文館辞苑(昭和10年)  @ 彼と此と相混同すること。互いに入れちがふこと。  A 双方相均しいこと。 3.岩波国語辞典第三版(昭和38年)  @ かわりばんこ。また、二種類以上のものを併用すること。「酒とビールを−に飲む」  A めん類・肉・野菜などを一緒に煮た中華料理の一種。「長崎−」 4.旺文社国語辞典(昭和42年)  @-1 かわるがわるにすること、まぜあわせること。「ウィスキーと酒を−に飲む」  @-2 両方が相ひとしいこと。  A めん類・肉野菜などを雑多に煮込んだ中華料理の一種。「長崎−」 5.小学館新選国語辞典新版(昭和49年)  @ いろいろな材料をいっしょに入れた一種の中華そば。  A いろいろなものをまぜあわせること。また、まざること。「話が−になった」 6.旺文社国語辞典新版(昭和55年)   旧版に同じ 7.岩波広辞苑第二版補訂版(昭和57年)  @ あれこれと相混同すること。たがいちがいに入れかえること。  A 双方相等しいこと。  B 長崎料理の一、肉・野菜など雑多なものを一緒に煮込んだもの。 8.三省堂広辞林第六版(昭和58年)  @ 中華料理の一種。肉や野菜などをいためたものに、チャンポン麺を入れて煮たもの。長崎チャンポンとして知られる。  A あれこれ混ぜること。ごちゃ混ぜ。「ビールと酒を−−−に飲む」  (@とAは関係なく、祭りばやしのかねの音チャンと能のはやしの鼓の音ポンを重ねて、異質なもの混合の意だとする説もある。) 9.岩波国語辞典第四版(昭和61年)  第三版に同じ 10.三省堂大辞林(昭和63年)  @ 別種のものを交互に、また同時に用いること。「日本酒とビールを−−−に飲む」  A 長崎料理の一種。肉・野菜・麺などを一緒に煮たもの。 11.講談社現代実用辞典(平成6年)  @ 肉・野菜などを煮込んだ中華そばの一種。  A まぜあわせること。